港北区の私道補修に横浜市の助成は使える?対象条件・費用負担・申請前の注意点

港北区の自宅前の私道に、ひび割れや凹凸、雨の日の水たまり。補修したくても、誰が費用を負担するのか、横浜市の補助を使えるのかが気になりますよね。

『こうほくぐらし』編集長のタカヒロです。わたしは、工事の見積もりより先に、市の制度を使える道かどうかを確かめたいと思っています。

私道ならどこでも助成されるわけではありません。横浜市の制度から、対象条件、所有者の同意、相談先、申請前の注意まで順に見ていきます。制度の内容や受付状況は変わる可能性があるため、最新情報は市の公式ページや窓口で確認してください。

目次

横浜市の私道舗装には二つの制度がある

横浜市には、住民側が工事を行う「私道整備助成制度」があります。多くの人が日常的に通る私道の舗装補修などに対し、市が費用の一部を助成する制度です。これとは別に、市が工事を行う「私道整備制度」もあります。

私道整備助成制度

地元で代表者を選び、施工業者と契約して工事を行い、対象費用の一部について助成を受けます。

私道整備制度

公共施設への通行など、所定の条件を満たす私道について、横浜市が舗装工事などを行います。

市が工事を行う制度には、幅員2.7メートル以上など、対象となる道路の種類に応じた条件があります。この条件を、そのまま助成制度の共通条件として読むことはできません。

助成対象になる私道には利用条件がある

助成制度でいう私道は、道路法に定める道路以外の道です。ただ、個人所有の土地にある道なら対象になる、という意味ではありません。地域の人が日常生活で利用し、接続する道路がすでに舗装されていることなどが条件です。

  • 地域の人が日常生活で利用している
  • 接続する道路がすでに舗装されている
  • 地下埋設物や道路に接する斜面などが舗装工事の支障にならない
  • 下水道処理区域内では適正な汚水管または合流管が整備されている

行き止まりの場合は、一端が公道に接続し、原則5戸以上の住居の主な出入口になっていることも条件です。集合住宅は、建物ごとに1戸と数えます。

ひび割れの深さだけでは、助成の可否は決まりません。自宅前が私道か公道か分からない段階でも、まず場所を伝えて相談するところから始めてよさそうです。

舗装と排水設備では対象工事を分ける

対象には、アスファルトやコンクリートの舗装新設・補修があります。階段、L形・U形側溝、防護柵、階段の手すりの新設や補修も含まれます。ただし、実際にどの工事を助成対象とするかは、道路の状況に応じた審査で判断されます。

雨水桝や集水桝、取付管などは付帯工事として挙げられています。一方、付帯工事だけの施工や、私道の外にある民有地との高さを合わせる工事は対象外です。

雨の日の水たまりは、舗装の傷みとあわせて相談したいところ。わたしなら、雨水が残る場所の写真も持参します。舗装だけを直す前提にせず、側溝や桝も含めて相談したいからです。

助成は原則9割が上限で全額ではない

舗装工事などの助成額は、対象工事費の10分の9が上限です。見積書の総額すべてに一律で9割が出るわけではありません。ガス管や水道管などの移設工事は対象外で、共有者の一部に法人がいる場合にも助成額の調整があります。

道路より下側の斜面を整備する「下のり面整備工事」は別扱いです。助成は工事費の2分の1で、一連の私道1件につき300万円が限度となります。

自己負担を考えるときは、対象工事の負担分に加え、対象外の費用も確認します。市の案内資料では、通常の舗装工事について、下のり面整備工事のような一律の定額上限は示されていません。ただし、実際の助成額は審査や予算によって決まるため、承認額と支払い時期を窓口で確かめる必要があります。

私道所有者と沿道の権利者の同意を確認

助成申請では、私道の所有者または利用者の中から代表者を選びます。代表者は、申請や地元の意見の取りまとめ、施工業者との契約を担う立場です。工事費の地元負担についても、申請するみなさんで負担方法を決めます。

市の資料では、私道敷地の所有者の委任状が必要です。また、私道に面する土地の所有者と、その土地にある建物の所有者について、全員の同意書が必要とされています。具体的に誰の書類が必要になるかは、申請前に窓口で確認しておきたいところです。

近所で補修の話がまとまっていても、住んでいる人と所有者が同じとは限りません。所有者の一部の所在が分からない場合には、要件を緩和する別の案内もあります。自己判断で省略せず、該当する手続きを窓口に相談します。

工事契約は予算措置の通知を受けてから

申請前に気をつけたいのは、工事の開始だけではありません。市の資料では、予算措置決定通知書を受け取った後に、施工業者と契約する順番です。見積もりの相談と工事契約は別と覚えておくと、話を進める際に迷いません。

STEP
港北土木事務所へ相談する

道路の場所と困っている状態を伝え、利用できる制度と事前審査の書類を確認します。

STEP
事前審査と交付申請を行う

事前審査を受け、適合とされた工事について見積書や同意書などを添えて申請します。必要な書類は窓口で確認します。

STEP
通知後に契約して工事を行う

助成の承認と予算措置決定通知を確認して契約し、開始届を提出して工事を進めます。

STEP
完成検査後に助成金を請求する

完成届を提出して検査を受け、合格後に交付決定の通知を受けて助成金を請求します。

見積書は、横浜市の工事入札の資格を持つ市内業者から取得する決まりです。工事費が100万円以上と見込まれる場合は、2社以上の見積書が必要になります。

予算や申請状況によって、予算措置が翌年度以降になる場合もあります。工事の完成検査は年度内に終える必要があるため、近隣と工事日を約束する前に、市の手続きと日程を確かめたいところです。

港北区の相談窓口は港北土木事務所

港北区内の私道については、港北土木事務所が相談先です。所在地は港北区大倉山7丁目39番1号、電話は045-531-7361。窓口は平日8時45分~17時で、土日祝日と年末年始は休みです。相談時間を確保するため、16時30分までの来所が案内されています。訪問する際は最新の窓口情報も確認してください。

大倉山を通る用事のついでに寄りたくなりますが、区役所とは別の場所です。わたしなら、仕事の合間に行ける時間と必要な資料を電話で聞いてから向かいます。

タカヒロ

工事内容が決まる前に、まず道路の場所や困っていることを相談できますよ

公式サイトでは「私道整備助成制度・私道整備制度」と検索すると、市の案内を探せます。港北区の古い案内には受付期間の記載がありますが、更新は2019年です。2026年度の締切や受付状況、予算の見通しは窓口で確認します。

私道でも助成対象外になる場合がある

対象外となる可能性がある例には、共同住宅の敷地内通路や、特定の敷地だけに通じる専用通路があります。車止めや看板で一般の通行を制限している私道、開発事業などで築造者に管理が義務付けられた道も挙げられています。

2024年4月改訂の市の案内資料では、築造から20年未満の私道も対象外となる場合があります。過去に市の二つの制度で整備した場合は、その整備から20年という扱いです。

一方、2019年更新の港北区の案内には「おおむね10年」とあり、ここは読み比べて立ち止まる箇所です。この記事では、改訂時期が新しい市の案内資料をもとにしています。ただし、実際の適用条件は窓口で確認してください。以前の補修時期が分かる書類があれば、相談時に見てもらうと話しやすくなります。

舗装した後も私道の管理は地元で続く

助成を受けて舗装しても、そのことで自動的に公道になるわけではありません。市の資料では、整備後の日常の維持管理は地元で行い、公道と同じように誰もが利用できる状態を保つこととされています。

「今回の工事代をどうするか」で話が止まりがちですが、その先も気になりますよね。側溝の清掃や傷みを見つけた際の連絡先も、近隣で話しておきたい内容です。

家で妻と費用の話をするなら、わたしは今回の負担額と、将来また補修が必要になった場合を分けて考えます。子どもたちも通る道だからこそ、工事の完成だけを区切りにしたくないと感じます。

私道の補修に迷うみなさんへ伝えたいこと

自宅前の道が傷んでいても、制度の対象になるか、近隣と費用をどう分けるかは、すぐには答えが出ません。最初から工事の範囲や金額まで決めようとせず、相談したい場所が伝わるところからで十分です。

わたしは、帰り道で気になったことを家に持ち帰って考えるほうが落ち着きます。私道の補修も同じで、まず市に相談できると分かれば、家族や近隣との話を急いで結論にしなくてよいと思うのです。

今日できることとして、気になる箇所を一つだけ紙に書き残してみませんか。「雨の後、玄関前に水が残る」といった言葉で十分です。道路の場所と困っていることを整理したら、港北土木事務所に相談してみる。まずは、その一歩から始めてみてくださいね。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

 「こうほくぐらし」編集長・タカヒロ

港北区在住のタカヒロです。地域情報メディア『こうほくぐらし』で、地元で役立つ情報を発信しています。

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